これは現代の話でなく昔の話です。昔年配の方から聞いた話です。
車はジープなのですが、どうしても山越えをしなくてはいけない。しかしその山を越えるには車の通る道がない。そんな時はどうするかという話です。
私もそうに問われた時は、新しく道を作る?それがだめなら絶対無理だねと返答したのですが、その年配の方は当時の方法を教えてくれました。
私は以前、古いジープを買って楽しんでいました。相当に古いジープのですがエンジンはなかなか調子が良く、ちょっと夏の高原をかっこよく走るには大変気分の良い車でした。(しかしクッションが固いので腰の悪い人は覚悟して乗らないと悪くなる)
そのジープ、古いのになかなか調子がいいんです。そしたら私の大先輩の友人が、ジープという車はものすごくシンプルに作られているので、壊れるところがないんだよね。と話をしてくれました。なるほど戦争に使うような車ですから、いつでも 修理ができるようにシンプルに作ってあるんですね。
そんな時そんな彼が、道のない山を越える時にジープはどうするか知ってる?と聞かれたんです。もちろん私には知る由もないので彼に聞きました。するとこういうことだそうです。
ジープで走って行ってもうそれ以上道がなく峠を越えることができない場合は、ジープをバラバラにするそうです。そしてそれぞれを人力で持って山を越えるそうです。そして峠を越えたらまた車を組み立てて走るそうです。
元々ジープというのはそのように作られているそうですね。
確かに私の乗っていたジープよくよく見ると、あちらこちらがボルトとナットなどで止めてあり、道具さえあれば単純に分解することが可能のようですね。
しかし、エンジン部分を持って峠を越えるのは結構大変でしょうね。
昔の人はそんなこともしたんですね。すごいですね。今では考えられません。
たぶんこの話は昭和の時代の前期とか中期時代の頃の話ではないでしょうか。 話してくれた大大先輩も今は天国から近代化された車社会を眺めているのことでしょう。