私の知り合いでスポーツをしていた高校生がいた。彼は体が大きく、がっちりとした体。顔は高校生らしい顔でいつも気軽に話をしていたのですが、ある時に他の人から、その高校生がヤクザに入るらしいという話を聞いた。
そこで私は彼に会った時に、それは絶対にやめなさい後で後悔するからと説得をしたのですが、彼は私の説得にもかかわらず入ったようでした。
それからしばらくして、その彼に会ったのです、顔の印象が全く違うんです。
もちろんもう高校は卒業していましたが、その彼の顔はヤクザそのもの。怖い顔つきで、また体がでかいのでガンを効かせたらちょっとビビる。
もちろん着るものもその格好になり、ヤクザそのものでした。
そして彼といろいろ話をしたのですが、その世界にはその世界の生活があるんですね。
私としては非常に残念でした。
ところがそれから何年か経った後に、またその彼に会いました。
するとその彼の顔は本当に穏やかな顔で、 とても良い青年になっていました。
彼にヤクザ業はどうしたのと聞いてみたら、足は洗ったと言ってました。
きっと足を洗うには大変だったでしょうね。もしかしたら親が苦労したのかもしれません。
しかし彼の顔を見ると開放感で、本当に健やかな青年に見え喜ばしい限りでした。
人間というものは、その人の生活の環境で顔の形が本当に違ってくるんですね。
穏やかな人間は穏やかな顔になり、きつい心を持っている人はきつい顔の症状になるんですね。
まあそういうことは、分かってるとはいえこんなに顕著に変わるという表情も初めて体験しました。
ヤクザに入る入らないは別としても、人間はその時の心の持ちようによって顔の表情が違いますから、やっぱり常に清らかな穏やかな気持ちを持ち続けてるということが大切ということがよくわかりました。
やっぱり人間はいつも笑顔で楽しく人生を送るのが一番いいのかもしれません。きつい顔は人が離れていきます、穏やかな顔にはいろんな人が集まってきます。それが幸せなんではないでしょうか。
彼は本当にヤクザから足を洗ってよかあ~、本当に良かった。